お店の看板は字体・書体が重要!店舗作りに欠かせないおしゃれな字体・文字のデザインとは?
- お役立ちコンテンツ
看板はどんな字体がおしゃれに見えるんだろう?
店舗を持ちたいけど、どんな看板がいいんだろう?
店舗はどんなお店がいいんだろう?
店舗の外装、看板やロゴのデザインについてはプロじゃないし、正直わからない…そうお困りの方もいらっしゃると思います。
Mabは店舗の建築、施工のみならず、開業後の繁盛までをご支援しています。
今回は「繁盛」のために必要なビジュアル面での看板デザインについて解説していきます。
最終的にデザイナーに店舗の看板やのロゴを任せるにしても、オーナーご自身の想いや、イメージを言語化するための知識として、お役に立てれば幸いです。
-
Content — — — — — —
- そもそも字体、書体とは?
- 書体、フォントの種類
- 事例から見る看板の字体とデザイン
- まとめ
そもそも字体、書体とは?
看板、ロゴのデザインについて考えるにあたって、まずは文字の特徴を理解することから始めましょう。
文字について考える入口として4つのポイントがあります。
- ・字体
- ・字形
- ・書体
- ・フォント
字体とは?
「字体」とは文字の点、画から成る骨組みのことを指します。
例えば、「体」と「體」 「国」と「國」 「栄」と「榮」
すべて同一の意味で使われる漢字ですが、漢字の骨組みが異なり、印象に差が出ます。
こちらが「字体」の差です。
ある形を見たときに、人がそれを何かしらの文字として読み取れるのは、「字体」という骨組みがあるからと言えます。
字形とは?
2つ目に「字形」とは個々の文字の見た目、形状のことを指します。
例えば、「牙」と「牙󠄀」 「崎」と「﨑」 「令」と「下を“マ”と書く“令”」
つける/はなす/はらう/とめる/はねる等によって生じる
見た目の違いのような差異、微細なものまで含めて、人による筆跡の差も字形の違いとして捉えることができます。
デザインレベルの差異を含むものであるため、100人が手書きすれば、100通りの字形があるということです。
書体とは?
次に、「書体」とは、字形の様式のこと。また、同じ様式で作られ、共通した表情をもつ文字や記号の集まりのことを指します。
「明朝体」「ゴシック体」などがこれにあたります。
特に日本語の書体スタイルは、漢字、かな、カナ、alphabet、縦読み、横読み、ルビ表現など…世界に類を見ないほど複雑で、書体によって違和感やセンスの良し悪しが一層問われやすい言語です。
その反面、日本語にしか出せない味わいやイメージもあるはずです。
書体の種類については次の項目で詳しく説明いたします!
フォントとは?
最後に「フォント」とは、本来「同じサイズで、書体デザインの同じ活字のひとそろい」を意味しますが、現在では画面に表示したり、書籍など紙面に印刷したりするためにコンピュータ上で利用できるようにした書体の“データ”のことを指します。
WordやExcel等で選択できる文字のデザインといえばわかりやすいでしょうか。
そもそも「文字」の目的は「意味がわかる」ことにあり、上述した字体、書体選びを怠ると、文字が見えなかったり、意味が伝わらなかったりします。
文字は、視覚的な要素が強いため、常に「見やすく、伝わりやすく、読みとりやすく」。
加えて、店舗のイメージに合ったものを選択するように意識しましょう。
書体、フォントの種類
ところで店舗のイメージに合った書体、フォントとは?
書体やフォントによるイメージの差を見ていきましょう。
以下では、「和文」で主に使われる明朝体・ゴシック体、「欧文」で主に使われるSerif・Sans serifの4書体について、主な特徴や、与える印象について簡単に説明します。
【明朝体】
与えるイメージ:「繊細」「上品」「高級」「知的」
“うろこ”とよばれる三角形の飾りが線の右側にあるのが特徴です。
また、縦線と横線の太さに加え、線のはじまりや「はね」「はらい」の部分も太さが異なります。教科書を除く書籍類の多くは明朝体が使用されています。
【ゴシック体】
与えるイメージ:「モダン」「信頼」「力強さ」
縦線と横線の太さが均等で、装飾性がないのが特徴です。
遠くからでも良く見え、屋外看板などに使用されます。
長文では明朝体に比べると読みやすさは劣るとされますが、液晶画面などではシンプルなゴシック体の方が表示に適しており使用されています。
【Serif】
与えるイメージ:「伝統」「クラシカル」「格調」
線の先端に“セリフ”と呼ばれる飾りのある書体を指します。印刷技術が生まれる前の手書き文字の風合いを表現しており、線の先端の飾りに加えて、縦線と横線の太さが異なるのも特徴です。
【Sans serif】
与えるイメージ:「シンプル」「新しい」「カジュアル」「洗練された」
線の先端に飾りの無い書体を指します。Serifと違って縦線と横線の太さがほぼ均一です。
ここ数年、カフェのロゴやブランドロゴを“セリフ”のない書体に変更する企業も見受けられます。
大きく分けて上記4つの書体ですが、ここから派生し、ほかにも、イメージをより強調するとともに視線を集める効果のある「ファンシー系」書体や、筆で書いたような「行書体」「楷書体」「江戸文字」書体なども多数存在します。
近年では、銭湯や古典的なスタイルの居酒屋など、リバイバルな店舗の中でいわゆるフォントではないサインペインティング(手書き看板)の需要も増えています。
コンピューターが登場するまではデータにおいての「フォント」がなく、活版印刷を用いるもの以外は人の手で文字のデザインが図案的に行われていました。
「レトロな雰囲気に仕上げたい」「新旧を織り交ぜたテイストにしたい」「雑多な雰囲気が良い」などであれば既存フォントを用いるのではなく、「手書き」も一つの案です。
まず、「どんな店舗にしたいか」「どんな年代のお客様に来てほしいか」「商品の価格帯はどのくらいか」などから“与えるイメージ”が近い書体を選び、実際にデザインを進めていくのがよいでしょう。
事例から見る看板の字体とデザイン
店舗のターゲットや商材を見定めたうえで、看板のデザインはどのように決められるのでしょうか。
ここでは、過去にMabが施工させていただいた店舗の看板、ロゴ事例を見ていきましょう。
まずは、2023年11月にオープンしたばかりの上質な但馬牛を中心とした焼肉店様。
こちらは、お客様にてお持ちのロゴを看板デザインに落とし込んだ例です。
外装、内装についてはMabでデザインさせていただきました。
店舗のコンセプトは「特別感と満腹感」。高級焼肉店にいったときの特別感と、下町焼肉店にいったときの満腹感の両方を味わえるお店です。
明朝体ベースで筆で書いたように装飾されたロゴは、高級感が感じられると同時に、あたたかみのある木目で大衆的な空気感を演出しています。
既にロゴをお持ちの方には、ロゴ、コンセプトイメージに沿った素材のご提案をいたします。
店舗情報:
大阪福島焼肉とっぷく
〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島8丁目8−23
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27138485/
次に、お昼はママも子どもも楽しめるカラオケなどを常設し、夜はアミューズメントバーとして運営されている店舗様です。
昼と夜で顔が変わるお店のため、手書き文字で親しみやすさがありながら、ネオンを使用することで大人の雰囲気も醸し出す看板にデザインしています。
ネオン看板はMabにてデザイン、制作を進めました。
店舗情報:アミューズメントバーJasmine
〒662-0916 兵庫県西宮市戸田町4−3
https://www.instagram.com/jasmine_bar_nishinomiya/
次に、地域密着型で街の電気屋さんのような安心感のある会社を目指したホームページ制作会社様です。秋葉原に構えられた店舗の看板デザインはMabで行っております。
力強さのあるゴシック体をベースに丸みを帯びた書体で洗練されたイメージよりも親しみやすさを表現しています。
目を引く黄色と赤で目立つ看板デザインになっています。
店舗情報:
秋葉原クリエイティブ
〒101-0021
東京都千代田区外神田5丁目6番2号 菊池ビル1階
https://akihabara-creative.co.jp/
最後に、こちらはインテリアスタイリングを行う企業様の一例です。
店舗看板の例ではありませんが、ロゴデザインをMabで行いました。
光や陰影や風、人の佇まいを感じられるような空気感を大切にしているという企業イメージからまた、SAiLという名の通り、「帆」のイメージを大文字のAで演出しています。
実店舗を持たずにオンライン店舗のみを運営する場合にも、WEB上での看板になるロゴイメージは非常に大切ですね。
会社情報:
株式会社SAiL
まとめ
店舗作りに欠かせない看板やロゴの字体や書体について解説しました。事例を見てもお分かりのようにMabではジャンルを問わず、様々な店舗や企業様の顔となる「看板」に携わらせていただいています。
頭では理解できても、実際にデザインに落とし込むにはやはりプロの視点があるほうが安心です。
すでにロゴデザインは決まっているけど、看板への落とし込みはどうしよう…
ロゴのデザインから相談したいという方は是非、Mabにお気軽にご相談ください!