店舗の内装を塗り壁にしたい!プロに頼むと費用はどれくらい?

店舗の内装を塗り壁にしたい!プロに頼むと費用はどれくらい?

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開業を考えているけど、内装の費用はどれくらいかかるんだろう?
壁が経年劣化してきたので、内装の塗り壁をし直したい。どれくらいの費用が必要なんだろう?
塗り壁といっても、塗料の種類はたくさんあるので、どういったデザインにしたいかでも費用は変わってきます。
この記事では塗料の種類ごとに費用の目安を載せていますので、内装イメージや予算を考える際に参考にしてみてください。

塗り壁とは?

塗料

そもそも「壁を塗る」ということは、どういった手順が必要なのでしょうか。
塗り壁とは、下地の上に下塗り、中塗り、上塗りと何層にも厚みを持たせて仕上げた壁のことをいいます。

下地

下地はもともと「竹木舞下地」と言って、細く割った竹を網状に編み込んだものが使われていました。今はほぼ100%「石膏ボード」が使われています。
石膏ボードとは、段ボールの型紙の間に石膏を挟んで加工したものです。
この石膏ボードの厚さによって強度が決まるため、壁は12~12.5mmと相場が決まっています。

下塗り

次に下塗りをします。
下塗りは下地と中塗りをくっつけるための役割です。
下塗り専用の塗料があり、そのほとんどが透明、白、クリーム色となっています。
この後の中塗り、上塗りとは異なる色になります。

中塗り、上塗り

下塗りのあとは、中塗り、上塗りの順で塗っていきますが、
「中塗りは見えないので、いらないのではないか?」
「中塗りは透明な色などでコストを削減できないか?」
など思う方もいらっしゃいますよね。

中塗りは、実はとっても大切な工程なんです。

中塗りを雑に行なってしまうと、次の上塗りにも影響してしまい綺麗に塗れません。
例えば中塗りでムラや線ができると、重ねて塗った後もムラや線が出てしまいます。
また、中塗りは見えない部分だからコストを抑えられるものを使おう!と考えますよね。
ところが中塗りと上塗りは同じ色で行うのが基本になります。

 

その理由は3つ!

・同じ色の塗料を重ねることで性能が発揮できるようになっている

・経年劣化したときに中塗りの色がでてくるので同じ色を使う

・塗料が違う色の場合、多く使う必要があるので、結果としてコストが上がることがある

 

中塗りは目には見えないですが、壁を塗る中でとても大切な工程です。
つまり下塗り、中塗り、上塗り、どの工程も飛ばしたり雑にしたりできないということ。
美しさだけではなく、機能性の面でもどの工程も大切なので、
「コスト削減のためにここを削りましょう!」
「ここはやらなくても大丈夫です」
といった提案が業者から来た場合は、注意しましょう!

内装を塗り壁にしたいけど費用はいくらかかる?

塗料を塗った壁

気になる塗り壁の費用ですが、どの塗料を使用するかによって費用が変わってきますが、一般的には1平方メートル(※)に対して1万円前後になります。
といっても具体的にいくらかイメージしにくいですよね。
10坪のお店の場合は、20~30万円程度となります。
実際にMabでよく使う塗料とその費用を見てみましょう。
※1平米は0.64畳になります。

水性塗料

1平方メートルあたり:2,000〜30,000円
内装工事で最も頻繁に使用されています。においがあまりしないので内装に向いていますが、水性のため金属部分には塗装できません。

漆喰(しっくい)

1平方メートルあたり:10,000~20,000円
消石灰を主原料とし、水・のり、繊維を加えた自然素材を使っています。
強度があり水に強いことが特徴。
アルカリ性のため、においのもととなるカビや細菌の繁殖を防ぐため、性能的には飲食店などに向いています。

珪藻土(けいそうど)

1平方メートルあたり:20,000~40,000円
珪藻の殻の化石を原料にして作られている自然素材です。
強度は漆喰と比べると下がり、水に弱いのが難点。
しかし、漆喰より壁の湿度を調節してくれるため一年を通じて過ごしやすく、サロンなどに向いています。

オイルステイン

1平方メートルあたり:1,000円~3,000円
普通の塗料と木材に塗ると木目がなくなってしまいますが、オイルステインは浸透性が高いため、木材の温かみは残しつつ色が付けられます。
しかし、油性でにおいが強いため、室内では水性ステインを使うこともあります。

モルタル

1平方メートルあたり:5,000円前後
セメントや水、砂を混ぜてできた塗料です。
他の素材に比べると耐久性は低いですが、無機質なのでシックなイメージとなります。

砂壁

1平方メートルあたり:10,000~20,000円
砂と糊を練ってできた塗料で、和室や床の間の壁に使われることが多いです。
和をコンセプトとしたお店ではおしゃれに使えますが、経年劣化によって砂が剥がれ落ちてしまうことがあるのでメンテナンスをしっかり行いましょう。

土壁

1平方メートルあたり:10,000~20,000円
土壁という名前ですが、土以外に藁などの植物も使われています。
植物の繊維や土が入っているため、砂壁と同じく経年劣化とともにポロポロと出てきてしまうことがあります。

 

予算の兼ね合いもあるかと思いますが、使える予算を塗装屋さんに伝え、デザインと機能面を考慮して進めるのがベストですね!

DIYと塗装屋さんに依頼する違いは?

ペンキ工具

DIYが好きなので、お店の内装も自分でこだわって塗りたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗装屋さんに頼んだ方が良いポイントは2つ!

・見た目が美しく経年劣化しづらい

・いろんな種類の塗料を扱っている

それぞれのポイントについて詳しく説明します。

見た目が美しく経年劣化しづらい

塗装屋さんに頼んだ方が見た目が美しくできることはわかっているものの、器用な方やDIYが好きな方は、自分でやろうと思うことも多いでしょう。
自分でやるのと塗装屋さんに依頼する時の大きな違いは、見た目もさることながら経年劣化の際に出ます。
先述の通り、下塗り、中塗り、上塗りをプロの技法で行うと、均等に塗料の厚みが出せるので、経年劣化といわれる10〜15年後に塗料がはがれてもわかりづらいのです。
塗料のコストを見ても、均等に厚みを持って塗れるためムラが出にくく、自分たちでやるよりも使う塗料が少なくすみます。

いろんな種類の塗料を扱っている

そしてなんといっても、塗料の種類に差があります。
今は何でもネットで手に入れられる時代ですが、1から自分でたくさんの種類を購入するのは大変です。
また、ネットで入手しても思っていた色味や質感と違う!となることもあるでしょう。

その点、塗装屋さんではサンプルがあるので、機能性と見た目をプロと相談しながら決められるので、できあがりをイメージしやすいです。

また、バルペイントのように講習を受けていないと塗れないものや、一般的には流通しておらずメーカーでないと購入できないものもあります。

 

DIYは自分で作れる楽しさがありますが、塗料を均等に伸ばすことや塗り方には知識がいるので練習をすればある程度上手になりますが、やはり長期的にみるとプロにお願いするのがいいでしょう。

 

Mabではご予算にあわせてデザインの相談から塗装までご提案しています。
デザインが具体的に決まっていなくても、お気軽にご相談ください!
資金調達時に必要な概算予算のお見積りも可能です。