商圏調査のやり方とは?飲食店の物件探しのコツについて徹底解説!
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人通りの多いところにお店を構えれば繁盛するだろう!
そう思っていませんか?
実はそういった感覚的な判断だけだと、お店の繁盛や集客に繋がらない可能性があります。
物件探しには商圏調査というものが必要不可欠です!
商圏調査とは何か?どう物件探しをしたらいいのか?
集客に成功し、繁盛を実現するには商圏調査を行い物件探しをしてほしいところ。
Mabはお客様の開業〜繁盛までをサポートするスペシャリストです。
今回は、物件探しのプロでもあるMabが商圏調査のやり方を徹底解説します!
また、飲食店の物件探しについても詳しく説明しているので、飲食店開業を考えている方も必見です。
商圏調査とは?
商圏とは、自店舗を利用する(見込みのある)顧客が住んでいる範囲のことです。
さまざまなデータからその商圏の特性を把握し、店のコンセプトやターゲットと合うのか調査することを、商圏調査と言います。
なんだか難しいですよね。
例でお伝えします!
<例>
開業する店:子連れでも行けるカフェ
ターゲット:未就学児をもつ母親
コンセプト:子どもが遊べて且つ親はゆっくり食事を楽しめる空間
この場合、もし選んだ物件がオフィスビルが立ち並ぶ場所だったらどうでしょうか?
集客が見込めると思いますか?
オフィスビルが立ち並ぶ場所は、交通量も人も多く、小さな子どもを連れて出かける親にとっては不向きですよね。
こうすると、”店のターゲット・コンセプト”と”物件の場所”がマッチしていないことが分かります。
競合が多く存在する地域に出店しても、同じく集客を見込めない可能性が高いです。
物件探しには、ご自身の開業したい店舗の
- ・ターゲットは誰か
- ・店のコンセプトは何か
これらがとても重要です。
以上をもとに、商圏調査を行いマッチした物件で商売をする方が、より繁盛に近づけます。
商圏調査において重要な「ターゲットやコンセプトの設定」について、こちらの記事で詳しく説明しています!
話は戻り、具体的に商圏調査とはどのようにして行うのでしょうか?
商圏調査のやり方
商圏調査のやり方は3つのステップがあります。
- ・事前調査
- ・現地調査
- ・競合店調査
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう!
事前調査
事前調査には、円商圏と実質商圏の2つを割り出す必要があります。
出店したいエリアの住宅地図に、出店候補となる場所を中心にして商圏となる範囲を円で囲みます。
実情に基づいた商圏のことです。
円商圏を割り出したあとは、実質商圏を割り出し、商圏のより細かなデータをはじき出します。
円商圏
商圏の範囲は、業種や扱う商品・サービスによって大きく変化します。
それぞれの商圏範囲を表にまとめました。
来店見込み | 交通手段 (中心地からの距離) | 例 | |
第1次商圏 (最寄品商圏) | ほぼ毎日 | 徒歩 (500m~1.2km) | 食料品スーパー コンビニ etc |
第2次商圏 (中間品商圏) | 週1・2回 | 自転車・車 (2km~10km) | ドラッグストア 居酒屋 etc |
第3次商圏 (専門品商圏) | 1~3か月に数回 | 車・電車 (10km以上) | 家電量販店 衣料品店 etc |
あなたの開業したい店舗は、どれに当てはまりますか?
円商圏が書けたら、その範囲にある町名をピックアップし、町名別人口データで商圏内の人口を求めます。(自治体のホームページに公開されています)
これで来店を見込める範囲の人口が分かりました!
しかし、実際の商圏は、地図に書いた通りのきれいな円にはなりません。
出店したい場所が、以下の場合どうでしょう?
- ・競合が少なく、交通アクセスが良い場合
- →商圏範囲が広まる
- ・競合が多く、立地が悪い場合
- →商圏範囲が狭まる
実情が違えば、商圏範囲も変わります。
次に必要なのが、「実質商圏」です。
実質商圏
実質商圏では、データを元に以下のイメージを持つことが大切です。
- 人
- どんな人がどのくらいいるのか。
- 性別人口は?世帯数・世帯人員は?年収は?住居タイプは?など
- 将来の予想
- マンションやビルが建つ予定はあるのか?
- インフラ整備の予定はどうか?
- 住民以外の来街者
- 住宅以外の建造物(工場やオフィスビル等)はあるか?
データからあらゆることを読み取り、自身の開業する店舗のターゲットやコンセプトにこの土地はマッチしているのか確かめます。
これで事前調査は終わりです!
次はいよいよ現地調査です。
現地調査
現地の色々な場所を歩き回り、データ上ではわからない情報を得ます!
現地調査でチェックしたいポイント
- 交通量
- 人や自転車・車がどの時間にどれだけ通るのか
- 看板を出す場合、位置の確認
- 店舗の位置
- ターゲットが被る店がないか確認
- 商圏バリア
- 坂道や線路がないか
- 大型施設がないか
- 渋滞は多くないか
これらの要素があると、本当は遠くないのに、店に行くのが少し面倒になりますよね。他にも商圏バリアになりえる要因はたくさんあります。
- その土地特有の消費傾向
- 購買特性や習慣の違いはないか
この場合、地場の不動産会社にヒヤリングをすると良いでしょう。
現地調査は1回で済むものではありません。
曜日や時間、天候などの条件を変えて、何度か繰り返してください。
競合店調査
出店したい場所に競合がいるのかという調査もしましょう!
競合店がある場合、以下のポイントを確認してください。
- ・立地
- ・店舗面積
- ・営業時間、休業日
- ・商品
- ・価格
- ・看板商品
- ・客層
- ・周辺環境
- ・駐車場規模
- ・SNSでの広告や口コミ
これら3つのステップが、商圏調査のやり方となります。
正直、自分で商圏調査するのはかなり大変ですよね。
不安な方は、ぜひMabへご相談ください!
Mabは商圏調査について詳しい人材がいます。
相談は無料なので、お気軽にご連絡くださいね。
飲食店の物件探しのコツ
飲食店の物件探しは具体的にどのような場所がいいのでしょうか。
重要なポイントをまとめました!
- ・立地
- ・予算
2つしかありませんが、この2つがかなり重要です。
もう少し細かく説明していきます。
立地選び
立地選びには、前述の通り『店舗のターゲットとコンセプト』が大切。
飲食店でも同様です。
ターゲットとコンセプトにマッチした立地を選びましょう。
「立地は適当に選んで、WEBサービスに頼ってはダメなの?」
「それはリスクを伴います!」
確かに、近年ではWEBサービスの普及により「行きたいお店を調べて行く人(目的来店)」が増えています。
だからといって、人通りの少ない立地でも集客が見込めるというわけではありません。
飲食店の場合、目的来店性を高めるのは一つの集客術ですが、通りすがりの人が店や看板を見て来店してくれる(衝動来店)を完全に無視するわけにはいきません!
重要なのでもう一度言います!
- ・ターゲットは誰か
- ・コンセプトは何か
こちらをよく吟味して、それに見合う立地を選びましょう。
予算
この記事でいう予算とは、物件取得にかかる費用ではなく1か月にかかる費用のことです。
【1か月にかかる費用】
- 家賃
- 共益費
- 光熱費
他にも複数ありますよね。
飲食店を経営するにあたって、コストとして大きな割合を占めるのが家賃と人件費です。
家賃が高すぎて利益がでない…なんてことになると、元も子もありませんよね。
物件は一度決めると容易に変更はできません。
だからこそ、予算をしっかり組んで、予算を少しでも超えるならその物件は諦めましょう。
飲食店で物件選びをする際は、ターゲットとコンセプトを明確にし、それに合った立地を探してください。
その中で、ランニングコストの予算を考えて、予算内に収まる物件を選びましょう♪
この物件でいいのかな…
予算はどう組んだらいいの?
など、飲食店を開業する上で不安や疑問があるかと思います。
Mabはお客様の思いを最大限に実現できるように寄り添った支援をします!
お気軽にご相談くださいね。
まとめ
今回は、商圏調査や飲食店の物件探しについてまとめました!
- 商圏調査とは、さまざまなデータからその商圏の特性を把握し、店のコンセプトやターゲットと合うのか調査すること
- 事前調査・現地調査・競合店調査の3ステップを行う
- 開業する店舗のターゲットとコンセプトは明確に
- 予算内に収まる物件を選ぶ
商圏調査は大変ですが、繁盛に直接かかわる大切なことです。
また、本編で述べてきたことと手のひらを返すようですが、物件選びは
- 直感的な運命を感じるか
という要素はとても重要です。これから長く施主様とご一緒する物件です。
お店や地域にちゃんと愛情を注ぐことができるか、これはとても重要ですね。
そんな施主様の想いに、本編の内容も含めて進めていくことができると、より繁盛の実現に近づくことができるかもしれませんね!
Mabはあなたのお店探しを応援します!
お困りの際はご相談ください!